勤務先では異性の同僚、上司、後輩などと仕事や終業後に長い時間を過ごす機会も多く、不倫に陥ってしまうケースもよくあります。社内不倫が周囲に知られたときや、夫(妻)が社内不倫しているとわかったとき、どう対処すればよいでしょうか。

社内不倫が始まりやすいケース

社内不倫が始まりやすいのは、こんな状況からのことが多いです。

残業

就業時間後、多くの社員が帰宅した後で、二人だけで残業することが多くなるようなケース。二人だけで仕事をするうち、連帯感や親近感が深まり、男女の関係を意識する機会となることがあります。

飲み会

会社の同僚や上司との飲み会に参加して、普段仕事の上ではしない話をしたりするうち気があってしまい、そのうち二人だけで飲んだり食事をしたりするようになって親密になってしまうケースも多いでしょう。

出張

二人だけで、または複数の社員での出張も、関係が接近する機会になります。いつもとは違う土地に来ている非日常感や高揚感も手伝い、かつ宿泊の機会もありますので、不倫に陥ってしまうケースです。

人生相談

仕事をする上で尊敬できる上司や同僚に仕事上の愚痴や悩みを聞いて貰ったり、仕事外の人生相談をするうち、親密になって一線を越えてしまうケースもあります。

社内不倫が周囲に知られた場合の対処法

社内不倫が周囲に知られてしまったとき、どう対処すればよいでしょう。

不倫関係を終わらせる

社内不倫ももちろん不貞として配偶者との関係で不法行為ですし、社内の人間関係を乱す恐れもありますから、関係を終わらせるのが最善の対処です。

上司に相談する

社内で不倫が問題になりそうな場合は、すみやかに信頼できる上司に相談するのも、問題を大きくしないために有効でしょう。

弁護士に相談する

不倫が発覚したことで会社内で何らかの処分を受けるなどの恐れがあるときは、弁護士に相談すべきです。いきなりクビと言われた、遠方への配置転換を言われたなどの場合は、不当な不利益処分である可能性があり、きちんと争う必要がある場合があります。

社内不倫のりスクを考える

こうしたリスクをよく考える必要があるでしょう。

社内の信用を失う

社内不倫が発覚することにより、不倫をした双方とも社内での信用を失い、今後会社に居づらくなるといった苦しい状況に陥るリスクがあります。社内不倫によって職場内の規律を乱したり、人間関係を混乱させるなどして、業務に支障が出たりするなどの恐れもあり、また、そうしたことを理由として会社から何らかの処分を言い渡されるようなリスクもあります。

慰謝料を請求される

不倫をしたことにより、それぞれの配偶者から、慰謝料を請求されるリスクがあります。金額は100万円から数百万円に上ることもあり、厳しい経済的な損失を被ることになります。

離婚になる可能性が高い

不貞は、民法で離婚原因の一つとして定められていますから、配偶者から離婚を求められると、離婚が認められるのが原則です。一瞬にして、家庭を失うことになってしまいます。

まとめ

このように社内不倫には様々なリスクがありますから、そうした関係にならないよう慎重に行動する必要がありますが、万一社内不倫に陥ってしまったときは、そのリスクを最小限に食い止めるため、弁護士にご相談されることをおすすめします。